赤と黒　★★★

2010年、日韓合作、全17話 (Cast) キム・ナムギル・・・ゴヌク ハン・ガイン・・・ジェイン キム・ジュウク・・テソン オ・ヨンス・・・テラ (Story) 　ある夜、ビルからひとりの女性が落下した。 　同じ頃、悔し涙をこらえながら運転するジェインに、ひとりの男がぶつかる。 慌てて飛び出したか男の様子を見て、ジェインは救急車を呼ぼうとするが、男が消えてしまった。 　数日後、済州島に向かうヨットにひとりの男が降りてきた。 男はアクションスタントマン・ゴヌク。降りた立ったヨットはヘシングループのご息女たちが乗っていた。 過去にヘシングループに関りのあるゴヌクは、ある計画を進めようとしていた。 (Review) 　綺麗な映像、綺麗な音楽、美男美女の競演、どれをとっても美のようなドラマです。 　タンタンと流れるような話の展開が美しさとマッチしているかのようでした。 　一番の魅力はキム・ナムギルが演じるゴヌク。 　寡黙で、どこかつかみどころのないゴヌクは、どのようにして復讐していくのか？ 　冒頭の女性は、テソンの恋人だから殺したのか？ 　ひとり、ひとりとヘシングループたちを誘惑するのは、ゾクゾクしました。 　ヒロイン中でもオ・ヨンスが演じる人妻のテラがゴヌクに次第に傾く感情は実にいい。エレベーターのシーンは名シーンです。 ここからネタバレ↓ 　ゴヌクは殺されて死んだと思ったけど、やはり生きていましたか。 　彼はスタントマンだし、身のこなし方を知っているはずだから死ぬはずはないなと（爆～） 　彼の病院でのシーンも演技か？と思ったら、やはりそうでしたか。 　演技くらいは身につけていたはずと、つっこんでいたら、話はドンデン返しになり、予想もつかない結末が～！！！！ 　ゴヌクが本当のテソン？シン女史は夫が浮気して出来た愛人の子を家に置いておきたくないばかりに、 他人の子を家に入れ、テソンを家から追い出した？ 嫉妬に燃えたとはいえ、こわ～い、シン女史。 　雨の中、幼い子供を家から出したシン家の人々もそうだけど。 私的、ホラーや猟奇的なものを見るより、こっちの方がよほどぞわ～としました。 　自分が復讐した相手が本当の家族だったとは、彼のショックははかりしれないだろう。 　冒頭の落下事件は、施設時代の姉みたいな存在の人、ゴヌクにとってなくてはならない人。 　慕っていた女性、兄が犠牲になり、ゴヌクが自殺したくなるのも無理もない。 　一度はジェインの言葉で辞めるものの、怒り狂ったモネに撃たれてしまい・・ 自分を身元不明にしてしまったのは、妹であるモネを思えばこそだろうか？ 　自分の存在を消してしまいたいからか？ 　最初から復讐を終わった後、けじめをつけるつもりでいたためか？ 　どっちにしても虚しさだけ残りました。 -Back-